看護師便り

東京都済生会向島病院、看護部のブログです。看護師が交代で日々の出来事や想いをお届けします。

褥瘡委員会活動中

2012年04月09日

「褥瘡」は、古いようで新しい言葉です。

語源を調べてみると、褥瘡とは床ずれの事をいい、褥は敷布団、瘡はカサブタのカサで、傷という意味があります。布団で寝たきりになってできる皮膚の傷という意味だそうです。

 

褥瘡は、私が看護学生だった数十年前の教科書には、すでに掲載されていました。年齢がばれてしまいそうですが...。その頃は、褥瘡を作ることは「看護の恥」と言われていました。また、その頃のケアは除圧、マッサージ、赤外線照射、乾燥状態を作ることが良いとされていました。しかし、今では全く対処は異なり、EBMに基づいて治療がされています。また、日本褥瘡学会では「瘡」の字として、全身的な病態であるとしています。(興味のある方は是非覗いてみてください。褥瘡学会ホームページhttp://jspu.org/)

 

褥瘡は、私たち看護職者や介護者の意に反して発生してしまうことがあります。発生してしまうその要因として、持続的圧迫、危険因子、低栄養、病的骨突出、ADLの低下などがあげられます。

 

私たち看護職者は、褥瘡を形成されて入院してきた方に対して、治癒と悪化の防止を目標に看護ケアに当たります。また、前述の要因から入院後に褥瘡を形成されてしまうこともありますが、私たちが持っている知識や技術を活かし、発生要因を評価し、早期のケア介入を行い、褥瘡ケアに日々力を注いでいます。

 

褥瘡予防に関して当院では、平成15年に褥瘡委員会を設立し現在に至っています。

褥瘡委員会は専任医師1名、皮膚排泄ケア認定看護師1名、病棟看護師2名、外来看護師1名、管理栄養士1名、薬剤師1名、臨床検査技師1名でチームを組み、小さいながらも院内発生「ゼロ」を目指して活動を行っています。

 

 

 

 

 

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