看護師便り　認定看護師を目指して

看護師として働き、いつのまにか中堅と呼ばれるようになり、これからの働き方について考える機会がありました。

当院には、ご高齢な方、慢性疾患を抱えている方が多く来られます。入院を繰り返すたびにADLが低下し、食事摂取の困難さからリハビリも進まない現状に悩み、力不足を実感していました。そこで、摂食嚥下障害看護認定看護師を目指しました。

研修中は、多くの新しい知識に触れ、驚きと学びの連続でした。これからは、チームで様々な角度からアプローチし、評価、検討を繰り返しながら、患者さんの個別性に合わせて支援していきたいです。

学校では、患者さんの気持ちを知りたいと思い、嚥下内視鏡検査も受けさせてもらいました。痛みはなく、鼻に内視鏡が入った状態で食事をしましたが、想像していたよりも食べやすかったです。

また、研修生同士で口腔ケアをしたり、胃管挿入も体験して、羞恥心や苦痛を味わい、初心に戻ることができました。とても良い経験ができました。

点滴のみでカロリーを摂るのは困難であること、腸を使わないと免疫力も低下する恐れがあります。

口から食べることで、誤嚥や窒息を起こしかねない状況かを評価し、危険な場合は無理に勧めない。また口から食べるには、どのような支援が必要かを、患者さんの気持ちに寄り添いながら、多職種と協働し患者さんの支えになりたいと考えています。