禁煙外来を再開しました

2012年10月15日

当院の禁煙外来は昨年お休みをいただいきましたが、今年8月より再開いたしました。

治療に際しては保険診療と自費診療があり、保険診療は、5回の受診で終了となります。医師と外来スタッフが協力体制を組み、外来スタッフ誰でもが患者さまをサポートできるように計画を立て、関わらせていただいております。

禁煙外来を受診される方は、何度か禁煙を試みても禁煙できなかった方や、禁煙治療を途中で断念された方などです。一昨年の当院禁煙外来受診者の禁煙成功率は約63％でした。治療で禁煙できたある方は、「タバコ代に一ヶ月に約2万5千円をつぎ込んでいたが、禁煙できたことで健康を手に入れたとともに、一年間で約30万円の家計に余裕が持てる」と喜んでいらっしゃいました。現在も禁煙は継続されています。素晴らしいことですね。

世界保健機構（WHO）によると喫煙が原因で亡くなられる方は、毎年490万人いるとされ、日本は昨年の統計によると慢性閉塞性呼吸器疾患（喫煙が原因）で亡くなられた方は16,620人で増加傾向にあります。皆様もご存知のように慢性閉塞性呼吸器疾患は20年以上の喫煙歴を経て発症する病気で、日本でも20年前の喫煙率上昇の影響が死亡率を高めていると考えられています。また、日本は喫煙率が高く、喫煙開始が若年化しているため患者数が増加すると懸念されています。最近では女性の喫煙が増えており、女性の発症率が高いという報告も発表されています。

皆さんは、「世界禁煙デー」をご存知ですか？1988年に世界保健機構（WHO）で制定され、5月31日が「世界禁煙デー」とされました。日本では厚生労働省が5月31日から6月6日まで禁煙週間と定め、禁煙推進のための活動を強化しています。この頃になると石原軍団の禁煙活動のCMがよく放映されます。最近では、仲間由紀恵さんがCMで禁煙活動を応援しています。禁煙に関連して、ブルーリボン運動というのがあります。これは受動喫煙防止運動のことで、日本では、他のブルーリボン運動との混同を避けるためI Love Clean Air ブルーリボン運動と称しています。

リボン運動は、リボンをつけて社会運動、もしくは社会問題に対してさりげない支援や賛同の声明を出す方法として使用されています。

カラーは16種類、それらのカラーを使用した運動は沢山あります。ちょっと調べてみるのも面白いと思いますよ。

 

 

 

現在、禁煙を考えている方！どうぞ当外来にご連絡ください。

私たちがしっかりサポートさせていただきます。

禁煙に向けて一緒に頑張りましょう！