看護師便り

東京都済生会向島病院、看護部のブログです。看護師が交代で日々の出来事や想いをお届けします。

家族の入院で感じたこと

2012年12月14日

看護日誌担当は2年ぶりくらいでしょうか?この2年で私は初めて妊娠、出産を経験し、産休、育休を経て4月に復職しました。時がたつのは早く、もう約半年が過ぎました。

復職前は、育児と仕事の両立ができるのか不安でしたが、復職してしまうと何とかなるものですね。もちろん家族の協力がなければできないことですが。

さて当然ながら娘も4月から保育園に通園しています。1ヶ月ほど経ったころからよく風邪をひいて熱を出し、先日も高熱が出て入院することになりました。

入院した病院の小児科病棟は基本的に夜間の付き添いはできませんでしたので、いろいろな意味でとても心配でした。その時にすごく感じたことは、担当の看護師によって親が受ける安心感が全然違うということでした。夕食時になると必ず夜勤の看護師が挨拶に来ます。その時に私たち夫婦は、「今日は○○さんだ!よかったね!」「あ~、今日は□□さんか~・・・ちょっと心配だな~」などなど。こんなにも安心感が違う・・・。そこで私は大事な家族を看てくれる、安心できる・安心される看護師ってどんな看護師だろう?と考えました。

私が観察していて感じたこと。

その①、質問したこと又は確認したいことに関して、必ずすぐに確認して返答してくれます。時間がかかる場合は、時間がかかっている理由を言ってくれます。要は「放置」しません。これは当たり前のことなのですが、みなさんどうでしょう?忙しいとつい忘れがちになったりしていませんか?

その②、面会者が来院すると、すぐに訪室し面会時間外での患者の様子を話してくれます。「変わりありません」の一言ではなく、夜間の様子、食事量、午前中の過ごし方・・・。これって話してもらえると身内はすご~く安心します。看護師の一言一言で「こんなにも安心できるのか」と、看護師になって十数年経ちますがこのように改めて考えたのは初めてでした。

私も出産前に1ヶ月ほど入院しましたが、その時は自分自身が患者だったせいでしょうか、こんな気持ちにはなりませんでした。「自分が患者という立場」と「患者の家族という立場」を体験しましたが、私の場合は「患者の家族という立場」であるほうが不安は強かったです。今回の入院で「患者の家族への対応」ということを深く考えさせられ、ある意味私にはいい経験でした(娘は大変だったと思いますが・・・)。

よい看護師はそれだけか?もちろん技術だって必要です。実際は面会時間前に処置やケアは終わっているため、技術的なものを見ることはありませんでしたが、しかし、彼女たちにはきちんと技術も伴っているのだろうと、直感で感じました。私の長い看護師人生、安心を提供できる看護師でありたいと思います。

 

飼い猫と遊んでいる我が家の愛娘です(*^。^*)⇒

12月 2012
« 11月   1月 »
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

過去の記事