看護師便り

東京都済生会向島病院、看護部のブログです。看護師が交代で日々の出来事や想いをお届けします。

機内で病人発生!?

2014年05月24日

4月より新しい年度を迎え、1か月が過ぎてしまいました・・・。この日誌は4月発行分なのです・・・。年度初めから遅くなりました。

みなさんの職場に新人さんは入られましたか?私たちの部署には新入職者の配属はありませんでしたが、異動になったスタッフを2名迎えました。2人ともとてもがんばってくれています。期待していますよ!! 

話はガラっと変わりますが、昨年度は長期休暇を使って、久しぶりに大好きなワイハ~へ行ってきました!6年ぶり?位だったのですが、今回は初めての子連れ旅。不安もありましたが、楽しむことができました。

行きの機内でのことです。ハワイは夜便でしたので、離陸して2~3時間もすると眠りにつかれる方も多く見うけました。私も子供が寝てくれたので今のうちに寝よう!と思っていたのですが、気になる映画を上映しており、ついつい見入っていました。

すると途中で立ち上がった男性がいました。私は画面から目をそらし何気なくその男性をみました。スーツを着たサラリーマン風の男性です。「あれ?なんだかすごいフラついているな」飛行機はそんなに揺れてはいません。酔っぱらっているの?でもそんな感じの歩き方ともちょっと違う、と思った瞬間です。CAさんに凭れかかるような感じで倒れてしまいました。

周囲を見渡すと、寝ている方やTVゲームや映画を見ている方が多く、倒れた方に気づく人は、ほとんどいませんでした。

私は「どうしよう・・・。行った方がいいかな・・・。でも機内に医療物品は何が常備してあるのだろう。もしどうにもならなかったら、「成田へ引き返すの?いや、もうハワイまで行った方が早いか」など等、頭のなかで考えを巡らせていました。そして、以前に機内で病人が出たときに、よくTVで聞く「お客様の中でお医者様か看護師さんはいらっしゃいませんか?」のセリフをアナウンスしていたことを思い出しました。きっと今回もそのアナウンスが流れるだろうと構えていましたが、とくにそのようなアナウンスは流れませんでした。するとビジネスシートの方から一人の男性が現れました。「多分ドクターだな」と思い、わたしは遠くから観察していました(詳細は見えませんでしたが)。数分するとCAさんたちもそれぞれの持ち場に戻ったようでしたが、男性はまだ立ち上がりません。「どうしたんだろう」私はトイレに行くついでに、CAさんに「さっきのかた大丈夫ですか?」と聞くと「ご心配をおかけしました!大丈夫みたいです!脈は微弱ですが。」と笑顔で言われました。「脈が微弱で平気なの?ホントに大丈夫?」と思っていたところに、義母がトイレへ来たので「お義母さん、今ね、男の人が倒れちゃってね・・」と詳細を話したら、義母は「あら行かなくていいの?」と私に、「この子は看護師なんですよ~」とCAさんに声をかけると、「そうなんですか!ではまた何かあったら呼んでもいいですか?」とCAさん。「ど、どうぞ・・・」と私。

しかしその後呼ばれることもなく、15分ほどするとその男性は自力で座席まで戻っていました。詳しいことはわかりませんが、かなり疲労していたのと気圧が原因らしいとCAさんは言っていました。気圧って結構怖いですね。それに体調管理はやっぱり大切ですね。

以前何かで知ったのですが、国際線にはだいたい医師が乗り合わせていることが多いそうですよ。

みなさんは、出先でこのような経験をしたことはありますか?わたしは、またこのような場面に出会わしたら、迷うことなく看護師としての行動がとれるように、今以上に知識や技術を磨かなくっちゃ!と強く思いました。

ともあれ、体調を崩した方もその後何事もなく、残りのハワイまでの道のりを進んだのでした!

それでは皆さんALOHA!!

5月 2014
« 3月   6月 »
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

過去の記事