看護師便り

東京都済生会向島病院、看護部のブログです。看護師が交代で日々の出来事や想いをお届けします。

看護師便り 在宅で最期を迎えるということ

2021年12月10日

今年の6月に義父を在宅で看取りました。下町育ちの職人気質の義父は「慣れた自宅で過ごしたい」という思いが強かったので、家族で力を合わせ自宅での療養生活となりました。訪問看護も利用し家族で出来ない部分を支援してもらいました。訪問看護師さんと義父とのやり取りの中で、義父が涙を流したこともあったそうです。

コロナ禍でも感染対策をしながら、在宅チームの方々が一生懸命対応してくださったことにとても感謝しています。特に看護師さんの雨の中の訪問、電話対応、不安なことをすべて打ちあけ相談に乗ってもらい、笑顔で対応して頂いたことは今でも心に残っています。

今回義父を自宅で看て行く中で、「自宅で最期を迎えること」の“大切さ” と“大変さ”の両方を実感しました。

この貴重な経験を「患者さん本人の気持ちに寄り添える看護」につなげていきたいと思います。

令和3年も残すところわずかとなりました。今年もコロナ禍でたくさんの行事が制限されていました。
10月のよく晴れた暑い日に、子供が通う保育園の運動会がありました。年長さんにとっては最後の運動会だったので、種目も少しですが多くされていました。振返ると、コロナ禍になり年行事という行事がなくなってしまい、子供の成長を披露する場がなかったように思えます。久ぶりに見た年長さん達は随分とできることが多くなっていて、思っていたよりも成長していて凛々しい姿でした。その姿に私の涙腺も緩んでしまいました。
暗いニュースが多い中、未来ある子供たちの成長している姿は嬉しいものです。

息子に厳しく孫に優しかったおじいちゃんも目を細めて微笑んでいることと思います。

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