看護師便り

東京都済生会向島病院、看護部のブログです。看護師が交代で日々の出来事や想いをお届けします。

看護師便り 「家族で話してみること」

2024年01月12日

皆様いかがお過ごしでしょうか?
令和6年(2024年)の幕開けとなりました。
今年もどうぞ宜しく御願い致します。

まずは、「令和6年能登半島地震災害」において、被害にあわれた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
未だに続く余震で不安や不便な生活を余儀なくされている方々も多いことと思います。
自身ができることは少ないですが、被災地においては1日も早く、穏やかな日々が早く訪れることを心より願っています。

話は変わりますが、皆さんは何気ない日常の中で自分が病気になったり、介護が必要になったときについて家族で話す機会はありますか?
今回は東京都から発行されている「わたしの思い手帳ACP」についてご紹介します。

<わたしの思い手帳より文章一部引用、画像引用>

 

 

 

 

 

 

ACPとは・・・・

A:Advance(あらかじめ)

C:care     (世話・配慮・気配り・医療・看護・介護)

P:planning (計画を立てる)

という意味があります。

自分が病気になったり、介護が必要になったりしたときに「自分はどう生きたいか」をあらかじめ考え、家族や大切な人、医療、介護ケアチームと繰り返し話し合い、自分の思いを共有することをアドバンス・ケア・プラニング(Advance Care Planning)、略してACPといいます。

将来の自分の変化に備えて、あなたの人生観や生きがいを考え、医療や介護のことについて準備していくことは大切なことです。
ACPは自分が自分らしく生きていくため、人生観・価値観から将来の生活や医療・介護のことを、一人ではなくみんなで実践していくことです。

よく「終活」やエンディングノートと同じなのかと誤解されることもありますが、一般的に「終活」は人生の最期を迎えるために準備として、自分の老後や亡くなったときに備え、お葬式や遺言、相続などについて決める一連の取り組みを指すことが多いようです。そうした事柄に関する希望を書き留め、残しておくためのノートのことは「エンディングノート」などの名称で呼ばれています。

ではいつから、どうすればいいのか?と疑問に思う方もいるかと思いますが、
「わたしの思い手帳ACP」には様々な事例がのっており、実際にどう考えるのか?どのように話し合うのか?など具体的な事柄が掲載されています。

大切な家族が、その人らしく生きていくために、普段の何気ない会話の中で、家族の思いを聞き、こういう風に考えているのだなと。
それを応援、サポート、受容できる自分でありたいなと思うようになりました。

東京都保険医療局のホームページにも掲載されていますが、
当院にも私の思い手帳をおいてあります。
看護便りが少しのきっかけになれば幸いです。

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