看護師便り

東京都済生会向島病院、看護部のブログです。看護師が交代で日々の出来事や想いをお届けします。

30歳の節目を迎えました

2013年06月14日

5月に入っても毎日寒暖の差が激しく、まだまだ体調管理が大変ですね(>_<)

さて、新年度を迎えて1カ月が経ちました。新人さんは病棟の雰囲気にも慣れてきて、毎日の緊張感が少しずつ和らいできている頃なのかなと思います。私は毎年この時期になると、自分の新人時代を思い出します。私は看護師として、今年でちょうど10年目。看護師としても一つの節目の時期なのかなと思います。

もう、10年も前の話になるのですが…。私は中学生の頃からの夢だった『看護師さん』になれた時は、本当に嬉しかったです。新聞に載っている国家試験合格者欄の名前を切り取って、今でも免許証と一緒に大切に保管しています。

平成15年4月、私は期待と不安を胸に抱きながら、職場であるこの病院に出勤した事を思い出します。よく学校の先生に『働いてからが、看護師としての戦い。』と言われていました。確かに、実習では学びきれない事、教科書には載っていない事などたくさんありました。この10年、“自分の中の知識や経験から日々看護師は成長していくものなのだ”ということを肌で実感しました。

新人の頃は、知識の足りない事、技術が未熟な事、患者さんから質問されても答えられない事等など、本当にいろいろなことで涙を流していました。でも、この涙のおかげで、知識をつけよう!勉強しよう!!と自分から思えるようになったのです。普段はめったに読まない本を読んで、めったに行かない書店に行って専門コーナーをのぞきに行ったり・・・。看護師になってから、本当にたくさんの新しい自分に出会えたような気がします。

先輩から優しくゆっくりと指導してもらった私は、新人さんに『ゆっくりでいい。毎日一つ一つ成長していこう。出来ないと自分で決め付けるのではなく、まず、勉強して知識と自信をつけよう。みんな始めから完璧な人なんて一人もいないよ。』と指導にあたる際には声をかけています。自分が新人の頃、先輩にこんなようなことを言われて嬉しかったので、新人さんの励みになるようにと、私も先輩の言葉を借りて話をしています。 右の写真はスタッフ紹介ボードです。四季に合わせ、みんなで協力して更新しています。

 

私のモットーは3つあります。それは、①笑顔、②優しい心、③思いやりの心、です(^v^)。これさえあれば大丈夫!(^^)!と思って、仕事もプライベートも励んでいます☆

看護師は卒後3年程度で一人前のような感覚にとらわれます。しかし、職人といわれる職業では10年15年をかけて一人前と言われます。専門職業人として10年経った今、初心を大切にしながら、今まで得てきた経験を礎に、これからも日々奮闘していきたいと思っています。

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