看護師便り

東京都済生会向島病院、看護部のブログです。看護師が交代で日々の出来事や想いをお届けします。

看護師便り ―「へこたれない」新人看護師たち―

2022年12月15日

12月を目前に新型コロナ「第8波」のニュースと共に、感染外来患者数も増えてきています。現場では、日常生活行動に支援が必要な方々へのケアに、日々奮闘している看護師たちの真剣なまなざしが溢れています。

中でも、今年の4月から入職した新人看護師たちに目を引かれます。入職から7ヶ月間を経て、逞しく育っている彼らは「へこたれて」いません。

新型コロナの影響は、看護教育にも大きく影響しました。病院での臨地実習がオンラインや学内実習に置き換わり、医療現場での臨場感ある学びが不足してしまったのです。しかし、そのような状況であったにも関わらず、彼らは「患者の立場に立った看護」「安全・安楽・自立を目的とした技術の提供」を1つ1つ積み上げ、今日の姿に成長しているのだと思いました。

体調を崩してしまった時も、自分に自信が持てない時期も、失敗してしまった時も、時間をかけて自分と向き合い、先輩看護師に背中を押されて乗り越えてきた姿を思い出します。

彼らの6か月の振り返りでは、「先輩看護師から助言を受けながら、受け持ち患者に必要な看護を考えながら行うことができるようになった」「患者さんの体調を考慮しつつ自己の体調管理も大切にする」「自信がついてきた」「悩んでいることは、みんなも一緒」という言葉が聞かれました。悔しい思いや孤独感から学んだこと、そして成功した時の喜びを、自分の成長に変えられる職場環境が、大切なのだと強く実感します

彼らの屈託のない笑顔を見ていると、私自身も新たな決意がわいてくるのを感じます。

今日も患者さんたちへの優しいまなざしと先輩たちとの明るい会話が、聞こえてきます。

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