看護師便り

東京都済生会向島病院、看護部のブログです。看護師が交代で日々の出来事や想いをお届けします。

看護師便り メンタルヘルスケア

2022年12月27日

令和4年ももうすぐ終わりですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

時世を表す今年の漢字は「戦」でした。

未だ続く戦争、一方で、記憶に新しいワールドカップ激闘した日本サッカーチームの姿。

お互いを称えながらも個々が活躍し、団結している様子が本当に素晴らしかったです。

 

向島病院では5月に新しくスマートベッドが導入され、(詳しくは5月の看護師便りを参照ください。)便利なスマートベッドの機能と患者さんの安全を守るため格闘の日々。

コロナ禍の第6波、第7波では、毎日奮闘するスタッフの姿が見られました。

 

さて先日改めて自身を振り返るために、看護協会のメンタルヘルスケアの研修に参加しました。皆様にも日頃からセルフチェック、ケアを意識して生活できたらと思い、参考までに研修の一部を抜粋し記載させていただきます。

 

<メンタルヘルスを支えるセルフケア>

自分をケアし、周囲にもセルフケアを勧めることで必要な人々へ対応を続けることができる。

●基本的なニーズを満たしましょう。

●休みをとりましょう。

●同僚とつながりましょう。

●建設的にコミュニケーションをとりましょう。

●家族と連絡をとりましょう。

●違いを尊重しましょう。

●常に情報を更新しましょう。

●メディアを制限しましょう

●セルフチェックしましょう

→具体例)ホームページ等で公開されているストレスチェックリストを活用

●自分の働きを褒めましょう

引用)監修:重村淳、コロナウイルスやその他の感染症のアウトブレイク中における医療従事者の健康維持

 

皆さんは、健康維持のためにどのくらい実践できていましたか?

 

また、セルフケアのコツとして具体的な小さな目標をたて、ほどほどの達成感を感じられる活動がよいとのアドバイスもありました。

<メンタルヘルスケア  好事例の一例>

●ストレスやメンタルヘルスの正確な知識を共有する

●自身のストレスに気づく

●ストレスへの対処方法を実践する

積極的に「3R」を取り入れる。

REST(十分休養や睡眠など)
RECREATION(趣味や娯楽、軽い運動など)
RELAXATION(呼吸法、アロマテラピー、マインドフルネス瞑想、心地よい音楽を聴くなど)

●自分のための時間を確保し、自分のために使う。

●信頼できる人と会う(直接会うことができない場合は、メールや電話でコンタクトをとる)

引用)寺岡征太郎 武用百子;特集「コロナ」から自分を守る!看護師が実践できる メンタルヘルスケア 看護技術2021年1月号

看護職へのメンタルヘルスケア  東京都看護協会資料より

またネガティブな気持ちの切り替えや「思い込み」や気づきとコントロール、感謝の気持ちなどの方法でレジリンス(環境や状況への適応力・心の回復力)を高めて、セルフコンパッション(自分への思いやり)を大切にと言われていました。

 

医療従事者は上記のことを理解し、日々実践していると思いますが、長く続くコロナ禍で気づかない間にストレスをため込んでしまうこともあることあるかと思います。

自身を振り返り、セルフケアを上手くしながら、お互いを尊重し協力し合う職場づくり、そして患者さん、ご家族へ必要とされる方々へのよい看護を続けていくこと。

こういう時だからこそ、自身が心がけている看護を継続し実践することの大切さを学びました。

 

今年も1年お疲れさまでした。皆様にとって来年もよい年でありますように。

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