看護師便り

東京都済生会向島病院、看護部のブログです。看護師が交代で日々の出来事や想いをお届けします。

看護師便り 私にとって、本を選び、本を読む意味

2024年05月01日

いつも、看護師便りを見てくれてありがとうございます。

本来は4月に皆様にご挨拶すべきところでしたが、少々遅くなってしまいました。この時期は、1日の気温差や、週の中にも気温差、天候の差が生じることもありますが、皆さんは体調など崩されていないですか?

さて、皆さんは「本を読みますか?」私は30代前半から、本を読む頻度が増えました。幼いころから決して本が好きだったわけではありません。しかし、そんな私が本を手にするようになったきっかけは、友人の「今の、きみにはこの本を送るよ」でした。

いま思うと、当時は看護師としても10年を超え自身の成長欲求と組織に貢献したいとの思いが空回りしてのだと思います。思うように周囲の理解を得られず、頑張れば頑張るだけ批判が増えていく状況でした。「前例がない」「そんなの無理」と返され、挙句「放っておけば~(放置しておく・目をかけないという意味)」とまで。何もしない方が楽なのではないか…そんな想いでいました。

そんな時友人から送られた本は、スティーブン R. コヴィーの「7つの習慣」。この本は、今も読み続けられるビジネス書のベストセラーですが、初めて見たときは「何だ!この分厚い本は」となりましたが、私が直面している悩み全てにヒントをくれ、まさにバイブルになりました。

そこから、暇をみつけては本を読んでいましが、なかなかお気に入りの1冊に巡り合うことがありませんでした。

ある日、友人に尋ねました。「どんなところで本を買っているの?」そうすると「本屋はその地域の客層に合わせて本が入荷され陳列されているから、求める本に出合いたい時は、まず書店選びからだよ」と。そんなこと考えたこともありませんでしたが、確かにいくつか本屋を巡ってみると、差は明らかでした。さらに、「時間制限(〇時に▲▲と約束だからそれまで、など)を設けず」「複数手に取っても、その中で本当に読みたい1冊を選ぶ」と言われたと記憶しています。また「10冊読んで、1冊これっ!て物に出会うくらいだよ~」とも助言してくれました。

最近は、インターネットで本を購入することも増えて、とても便利になりましたが、私は本屋が好きです。本屋に行って数多くの本をジャンルの縛りなしに眺め、手に取りその時の気持ちにフィットするものを選ぶ。そんなことを繰り返していたある日、いつも同じエリアに行くわけではない事ことに気づきました。これは偶然かも知れませんが、自己啓発本・小説・癒し系・趣味や旅行・専門書など、その時興味をもって手に取る本の種類が、その時の自分の気持ちや求めている事を表しているかも~と思えました。少し現実逃避?疲れている?だけでなく、自分の関心や悩みがどこにあるのかも、自然と手にする本から自己分析しています。そして、今も本は私に、新たな気づきを与え、頭の中を整理し新たな考えを生み出す一翼を担っています。

今は、電子書籍を活用する方も増えましたが、私はまだアナログなようです。
そんな私の家に後輩が泊まりに来た際、本棚を見て「これは看護師の本棚じゃないな~」と笑っていました。

皆さんには、お気に入りの1冊はありますか?

看護部長  佐久間 あゆみ

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