看護師便り

東京都済生会向島病院、看護部のブログです。看護師が交代で日々の出来事や想いをお届けします。

看護師便り 面会制限から実感したこと

2024年10月30日

日中は暑さが続いておりますが、朝晩は秋らしさを感じ金木犀の香りが季節を感じさせてくれています。寒暖差が出てくると体調も崩しやすいですが、皆さんはいかがお過ごしですか。

2月から入院・手術を経て、リハビリを専門の病院と施設で療養していた義母が10月、無事に施設を退所することができました。

リハビリ病院、施設ともに未だに厳しい面会制限がされていることに驚きました。事前予約・時間と人数も厳重に制限。次回予約は、ひと家族1箇所までとなり、病棟ごとに面会時間の重複はできず、希望に沿って予約をしようとしても既に枠が埋まっていることもありました。

入院から2週間ようやく面会が叶いましたが、COVID-19感染が発生し面会は、すぐに全面中止となりました。その結果、2か月の入院期間中で、私が面会できたのはわずか3回でした。また面会には厳重な時間的な制限があり、なかなか本人の想いをゆっくり聞いてあげることができませんでした。また日常生活動作も、話や動画で情報を得ましたが、退所後に見た実際の動きと比べるとかなりの違いを感じました。

そして現在は、生活の工夫や支援をいただきながら自宅で療養できていますが、義母の想いや生活での不安に寄り添いながら、悪戦苦闘しています。

 

COVI-19が5類に変わり、当院では面会は解禁(COVID-19感染拡大前と同様)され、外来でのマスク着用についても従来通りへと変化させています。勿論、当院でもCOVI-19蔓延期は面会制限をしておりました。面会制限自体が、致し方ない場面があるのは承知しています。しかし、家族と患者の接点が少なくなることで生じるデメリットもしっかり把握し、面会禁止=家族と患者の接点が減るのは致し方ない的な考えを変えなければいけないと思いました。そして、患者の状態が十分把握できない事で家族が感じる患者の変化へのギャップが生じないよう、医療側の介入の重要性を改めて実感しました。

これからいろんな壁に当たって介護をしていくことになりますが義母が義母らしくいれることを目指して支えていきたいと思っています。

10月 2024
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