CT・MRI・骨密度測定装置のご案内
CTのご紹介
2021年1月に最新技術を搭載した80列マルチスライスCT装置を導入しました。
当院のCT装置は、最先端の画像再構成技術により、被ばく線量の低減や高い画像ノイズ低減効果が得られ、低線量領域においても安定した画質改善効果を発揮することから、低被ばく撮影の実現が可能となりました。
さらに、金属アーチファクト低減技術を適用することで、CT画像診断の障害となっていた人工関節や人工義歯など、金属置換された撮影部位からの画像ノイズを効果的に除去することも可能となりました。
装置のガントリ開口径は、圧迫感の少ない780mmに拡大し、0.5mm検出器×80列の高速ヘリカルスキャンにより、短い息止め時間でCT検査が完結します。
MRIのご紹介
2024年3月にMRI装置の更新を行いました。新たなMRI装置は「キヤノン社 Vantage Gracian」で、これまでの1.5テスラ機以上の高分解能を備え、より高精細な画像を撮影できるようになっております。また、AIを用いたSNR向上技術「AiCE」を活用し、高精細な撮影を行いつつも検査時間の短縮が可能になっており、より患者さんに優しい検査が行えるようになりました。
MRI装置は、X線被ばく無しに自由な断面を撮像するだけでなく、造影剤を用いずに様々な血管や膵管・胆管のような管腔も描出できることから、非侵襲な検査として幅広く医療の現場で活用されています。
「AiCE」“AI”によるSNR向上技術
Advanced intelligent Clear-IQ Engine (AiCE)
ディープラーニングを用いて設計したSNR向上技術であるAiCEは、低SNR画像から高SNR画像を作成するように設計段階で学習させたニューラルネットワークを用いることで、画像の滑らかさと自然な鮮鋭さを両立させた画像を得ることができます。高いノイズ低減効果により、撮像時間の短縮と画質の向上を実現します 。
骨密度測定装置のご紹介
2021年8月に最新のX線骨密度測定装置を導入いたしました。
当院の装置は、骨粗鬆症の予防と治療のガイドラインで推奨されている腰椎及び大腿骨近位部の両部位を測定します。その他にTBS(Trabecular Bone Score:海面骨スコア)解析ソフトを使用し、骨微細構造の評価も行います。
骨粗鬆症は「骨密度の低下」と「骨質の劣化」により骨強度が低下する疾患で、骨強度とは骨密度が70%と骨質が30%により規定されているとあります。
これまで骨密度の数値が高い場合の方でも起きる評価が難しい脆弱性骨折も、今後はTBS解析を組み合わせることで「骨密度」と「骨質」の両方から評価することが可能となり、より正確な骨粗鬆症診断結果を提供できるようになりました。