ご挨拶
当院の歩み
大正11年6月に東京都済生会寺島出張診療所として、元寺島警察署の建物の一部を借用し、週2回の出張診療を開始したのが当院の起源とされます。翌大正12年の関東大震災に際しては、地元罹災者の救済に活躍しました。昭和14年4月に現在地に移転し「向島診療所」となり、昭和23年9月に病床20床の病棟を新築して、内科外科の入院診療を始め「東京都済生会向島病院」と改称しました。その後、増床・新築を繰り返し、平成22年に現在の病院に至っております。
今後の展望
さて、当院はこれまで「かかりつけ病院」として、地域の皆様にご利用いただいておりますが、今後は一層その結びつきを強くしたいと考えております。すなわち「地域密着型病院」としての姿勢をはっきりとお示ししてまいります。平成26年10月から病棟の半分を一般病棟から「地域包括ケア病棟」に転換しました。これは病院から自宅・介護施設などへの退院が円滑にできるように準備・調整するための病棟です。病状が落ち着いて、退院を目指すにあたって、今後の療養生活が不安なく行えるように、各スタッフが患者さん・ご家族に対応いたします。
勿論これまでと同じように、二次救急を担う急性期病院としての使命も全うしてまいります。特に内科救急にしっかり対応し、かかりつけ患者・登録医からの紹介患者をすべて受入れることとしております。また糖尿病などの慢性疾患を総合的な視野でとらえ、専門医の連携協力体制、他職種とのチーム医療を行ってまいります。さらに在宅医療の支援・推進として、逆紹介により診療所の医師に訪問診療をお願いする一方、もし入院治療が必要となれば直ちに受入れを行います。
公的医療機関としての当院の活動をご理解いただき、また同時にご支援を賜りたく存じます。今後とも地域における様々な人と組織とのつながりを大切にして、ひいては地域の皆さまの保健・医療・福祉に貢献できれば幸いであると考えます。
東京都済生会向島病院
理念と基本方針
社会福祉法人済生会の理念
済生会は、明治天皇の「済生勅語」の精神を、その創立以来の基本理念としております。
すなわち、医療に恵まれない人々に医療を提供することはもちろん、
さまざまな社会的弱者に対して目を向け、積極的に手を差し伸べることを旨としております。
当病院の理念
私たちは、済生会の理念に基づき、地域の人々に質の高い、
安全な、温かみのある医療を提供し、地域社会に貢献します。
目指す病院の姿(病院の基本方針)
「墨田区北部地域において内科系の基幹病院となることを目指します」
「地域とのつながりを大切にし、住民の皆様にとってかけがえのない病院となります」
「安定した経営基盤をもち、職員が誇りを持って働くことのできる病院となります」